令和二年の今年、毎日、いやそれどころか毎分のように、テレビをはじめとしたマスコミに「感染」という言葉が踊っています。
ご存知の通り新型コロナウイルス(SARS-CoV2)に関する報道です。
では、感染症という病気はそんなに珍しいものでしょうか?
麻疹や風疹、おたふく風邪、水ぼうそう、インフルエンザ、風邪…元々コロナウイルス自体、風邪の原因ウイルスです。
こうやって並べるだけで、珍しくもなんともないのがおわかりいただけるでしょう。
虫歯や歯周病だって立派な感染症です。
歯科に限らず、医療の歴史そのものが感染症との闘いの歴史と言っても過言ではないでしょう。
もちろん親知らずも、その感染症の一つです。
正確に言えば感染症の原因となる可能性が非常に高いのが『親知らず』なのです。
親知らずは、少し腫れて痛い程度の軽いものから、命に関わるような重いものまで、様々な感染症を引き起こします。
なぜそんなに感染症を起こしやすいのかというと、汚れやすく清掃しにくいため、細菌がはびこりやすいからなのです。
この事については次回の記事で詳しく述べたいと思います。
いずれにしろ、感染症になっている、または感染症になる可能性が高い親知らずについては、抜歯する必要があると言えます。
逆に言えば、感染症の原因となる可能性が低ければ別に抜歯する必要はないのです。
ちゃんと生えていて、ちゃんと上下で噛み合っていて、ちゃんと歯磨きできる親知らずであれば。
ただしそんな親知らずかどうかは、歯科医師の診断が必要ですので、抜いた方がいいかどうか気になる方は、是非一度当法人の医院を受診の上、ご相談ください。
口腔外科専門医
稲田 良樹
診療時間/10:00~13:00・15:00~20:00
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